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公文の指導者は誰でもなれます
公文の指導者の話を聞きに行った後、テストを受けました。
英語、国語、数学。結果は合格でした。合格と言われたときはうれしかったですし、指導者に一歩近づいたと思いました。
そして指導者として選ばれた感がありました。
しかし、ほとんど誰でも最終的には合格になるようです。
なぜなら、公文はフランチャイズのロイヤルティーを払い、教室経営をしてくれる鴨を探しており、ロイヤルティーを払ってくれるのであれば、誰でもいいのです。
教室が決まるまでは褒め殺しされ、指導者になることを決意
テスト合格後、説明会に何回か案内され、「やってみたい!」と思うようになりました。事務局の人に、「公文の先生に向いてます!」など褒めまくられ、負の部分はあまり考えずに教室をやることを決めました。
なぜなら、公文は誰でも知っている有名な学習塾。そんな塾が指導者からロイヤルティーを絞りあげ、指導者の月の儲けが平均3万円以下など、想像もしていませんでした。
その後、数回、説明会に参加しました。説明会は、出席者同士でペアワークなどで、和んだ雰囲気を醸し出します。そして、私は公文で指導者をやることを決意し、事務局の人に言いました。
すると、1か月もたたないうちに、引継教室を紹介されました。
★引継教室とは、誰かが経営を辞めた教室を引き継ぐ教室。それと新規に開設する教室があります。
公文は辞める人も多いので常に指導者を募集しています
紹介された引継教室はトイレがなかった
最初に褒め殺ししてくる局員が紹介してきたのが、トイレのない生徒が30人規模の教室。
近くにスーパーがあるので、生徒はそこに用を足しにいくそうです。道を挟んだところにスーパーがあり、何かあったら、指導者のせいにされそう、と嫌な予感しかせず断りました。
引継教室の場合、過去の講師の辞めた理由、収入を聞いてみましょう
次に紹介されたのが、1年間私が担当した教室です。前任者は親御さんの介護を理由に1年で辞めるということでした。
教室を始めてから判明したのは、指導者は2年間で2,3人の交代。その前を遡ってもかなり変更しているようでした。
指導者が1年しか続かないということは、条件が良くないからです。引継教室を紹介されたら、次の3つの質問をしてみるといいでしょう。
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1か月の儲けは公文の局員ではなく、現在の指導者の方に直接聞かないと、ごまかされることもあるので注意。
私は局員の「現在の指導者は親御さんの介護で辞める」という言葉を信じて、直接指導者に経営のことを聞くことはできませんでした。
常に指導者を募集している公文
公文は、常に指導者を募集しています。説明会に行くと、かなりの人が参加しています。
説明では、子育て経験のある主婦にうってつけの仕事と説明されます。子育てしながら、空き時間で楽に十分稼げそうという感じ。
その説明で主婦をつって、ロイヤルティーを巻き上げ、悪い言い方をすれば、経営商才のない主婦をだましているような感じだと思いました。
説明会では指導者の経営の厳しさに触れることはない
局員はロイヤルティーや経営の厳しさに触れることはなく、生徒をどう指導するかの説明に力を入れるだけです。参加必須の講習も生徒の指導が大半です。
指導者が平均はどのぐらい儲けられるのか?はタブーのごとく話題に出ません。
子供の教育のために公文の先生を始めたんでしょ?儲けなど下世話なこと考えるな!
と言っているように感じました。
しかし、私が声を大にして言いたいのは、稼げませんし、楽でもないです!
公文の指導者の60%は毎月3万円以下の儲けしかありません
私の1年間の儲けは、初期費用を差し引けば9万円。毎月80時間働いてこれだけ。
公文の指導者の60%は毎月3万円以下の儲けしかありません。その記事⇒こちら
私は公文のロイヤルティー(1年間で200万円以上)のために働き、公文に尽くしただけです。
毎月パートで80時間働けば、時給800円でも1か月6万4000円。1年で76万8000円。
商才があり、3万の儲けしか出ない60%に入らない自信がある人は、公文の指導者を目指してもいいです。
週2回で10万円もうけられるかのような説明
公文のホームページや説明では、週2回で小さい教室でも最低7万円ぐらいは儲けがでそう。大きい教室であれば、20万円以上は簡単に行けそうなイメージです。
実際は全然違います。
ホームページや説明会での収支は、もやっとしていて、詳しく書いてはいません。教室補助金や生徒募集のPR金など至れり尽くせりのようですが、実際にやると、ほとんど儲けがでません。
公文のずるいところは主婦をターゲットにしているところ
公文のずるいところは、仕事経験がなさそうな主婦をターゲットにして、「あなたの商才がないから、こんなに儲けが出ないんですよ」と思わせるところ。
そして、局員は指導者を「先生、先生」と言ってかなり持ち上げてきます。生徒からも「先生」と呼ばれると気分がいいものです。
普通にパートで接客業などをしていると、客からの暴言や同僚との軋轢で、嫌な思いもすることは多いです。
でも公文の場合、普通の主婦が突然「先生」と呼ばれ、持ち上げられちゃうわけですから、嫌な気分はしないです。
そこを利用して、低い儲けでも続けている指導者はいるのではないでしょうか。
実際に指導者をやっている人に直接聞きましょう
公文との契約を結ぶ前に、指導者をしている人に実際の収支と全部の作業時間を確認するのが一番良い方法です。
ただ、指導者を長くやっている人は、公文に洗脳されている人も多いので、比較的指導期間が短い人がいいかもしれません。
私は商才がない普通のおばさんですが、個人的には絶対に公文の指導者はお勧めしません。
指導者でも、公文の契約社員となり、公文から時給で指導者に給料が支払われる働き方なら良いかもしれません。
ただし利点もあった
しかし、公文で働いていて良いことが二つありました。
1、公文を辞めた後、ある英会話教室に採用された理由が「公文の指導者経験があったから」ということだった。
公文は一般の人から見れば、学習塾として成功を収め、学習法に関しても一定の評価を得ています。
誰も主婦を利用してロイヤルティーを絞り上げているという実情は知らないですよね。儲けに関係なく、公文の指導者の経験がしたいという人にお勧めできるかもしれません。
2、フランチャイズ経営の厳しさが分かった
コンビニなどは規模が違いますが、フランチャイズの経営はどこでもかなり厳しいと思います。儲かるのは本部だけ。どんな小規模な経営でも、本部はロイヤルティーを取りますから、損はないわけです。
公文でも、どんなに小さい教室だろうと、ロイヤルティーが取れればよいので、開設を進めてきます。経営が赤字だろうと、指導者の儲けが数千円しかなかろうと、本部は知ったこっちゃない、というわけです。
それでも公文を始めたいなら
始めるなら契約書をよく読み、自分だけではなく、夫や経営のことに詳しい人に相談してから始めることをお勧めします。
1回契約を結ぶと、それを守る義務があり、公文は契約に署名していることを盾に何とでも言ってきます。
また、局員は最初は「先生」と持ち上げてきますが、私は辞めるといったとたん、怒りだした局員もいました。
「フランチャイズの経営なんて最初は儲からないのが普通だ!」とも言われました。だったら、週2回の授業で8万~10万の儲けがでるようなホームページでの説明はやめてほしいです。
契約書には公文に不利なことは書いていないです。公文の教室を開設して、後悔する人が増えないことを祈っています。
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