目次
翻訳コーディネーターを辞めようと思った頃、私は立て続けに翻訳会社のトライアルを受けました。
数えてみると、5〜6社ほどだったと思います。
結果は、ほぼ全滅でした。
日本の大手や有名どころは、すべて落ちました。
零細翻訳会社では品質の低い翻訳者がたくさんいたので、自分も受かるかも?と思ったものの
現実は厳しかった。
やっぱり私には無理だったかと思いながら翻訳者ネットワーク「アメリア」を見て目に留まったのはアジア系経営者の翻訳会社。
日本人が経営者ではないってことは、トライアルの採点も甘いんじゃない?と思ったのです。
早速応募して、トライアルテストを受けました。
1週間ほど経つと、合格通知ととともに、様々な契約書が添付されたメールがきました。
ついに憧れの翻訳者になれた!と飛び上がって喜びました。
その後、不思議なことに、以前落ちた欧米系の外資翻訳会社から突然メールが来ました。
「とりあえず登録してほしい」という内容でした。
単価は安く、アメリアに載っていた募集条件よりも低いものでした。
おそらく、私は合格ラインではなかったのでしょう。ただボーダーラインだったのか、急に人手が必要になったのだと思います。
最初に仕事が来たのは、アジア系の会社でした。1000字ぐらいのIT系翻訳で翌日納期でした。
比較的簡単だなと思いながら、納期前に余裕をもって納品しました。
自分ではそこそこの出来だと思ったのですが、その後はぱったり依頼が来なくなりました。
今から考えると、翻訳の出来が良くなかったのだと思います。
一方、欧米系の会社からは、少量の翻訳がほぼ毎日届きました。
数千円、時には数百円の案件もあり、午前に依頼が来て、当日の夕方までに納品という案件も多かったです。
正直、割に合うとは言えませんでしたが、すでに翻訳コーディの仕事は辞めていたため、断らずに引き受けました。
その結果、チリツモで月の合計は10万円ほどになりました。
ただ、冷静に考えて思いました。
これ、コーディネーターをやっていたときより収入少ないな
アジア系の会社から仕事が来なくなったことが気になりました。
来ないということは品質が低かったからとわかっていましたが、
せっかく合格したのにもったいないと思いました。
零細翻訳会社で翻訳コーディだったときに、翻訳者で「仕事ありませんか?」とアピールしてくる人は数人いました。
私はそのアピールは好意的に受け取っていたので、早速、私もアピールしました。
「x日からx日は空いているので翻訳の対応できます」
すると、まずレビューや小さな仕事が回ってくるようになり、徐々に翻訳の仕事も増えていきました。
欧米系の会社では、ハイブランド系のファッション案件が多くありました。
私はファッションが好きです。
翻訳が特別うまいわけではありませんでしたが、
・数百円の仕事でも断らない
・打診があれば即返信(対応できても、できなくても)
・Tradosを購入して使っていた
このあたりが評価されたのかもしれません。
こうして私は思い始めました。
翻訳で食べていけるかもしれない。