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「YouTuberは稼げる」そんな話を聞いて、私も本気で信じました。
今から5年ほど前、世の中はコロナ禍の真っ最中。
家にいる時間が増え、YouTubeを見ていると、一般人が普通の日常を撮っているだけで、何万回も再生されている動画が山ほど出てきました。主婦の日常Vlog、愚痴、貧乏、絶望系。
編集も上手くない、部屋もおしゃれじゃない、正直「これでいいの?」と思うような動画なのに、芸能人のキラキラ動画より再生数が多い。
これ、私でもできそう!
そう思った瞬間、頭の中はもう YouTuberになる未来 でいっぱいでした。
「月10万ぐらい行けるんじゃない」「もう翻訳やめてもいいかも?」
そんなこと考えて、興奮して眠れなかったのを覚えています。
YouTubeで「稼ぐ」ためには、まず収益化の条件をクリアする必要があります。
ただ動画を上げただけではお金は入りません。
YouTubeの収益化条件は、次の2つです。
チャンネル登録者数:1,000人以上
過去12か月間の総再生時間:4,000時間以上
※またはショート動画の場合:直近90日で1,000万回再生
この条件を満たして、はじめて「YouTubeパートナープログラム」に申請でき、広告収入を得ることができます。
つまり、
👉 登録者が数百人
👉 再生数がたまに伸びる程度
では、1円も入らない仕組みです。
「YouTubeで稼げる?」と検索する人の多くはこのスタートラインに立つまでのハードルを越えるのが難しいのでは?と思っています。
私は動画編集などやったこともない完全初心者でしたが、再生数の多い動画でも編集がうまくない動画もたくさんあったので、気にせず日常Vlog系で参戦しました。
自分の日常をそのままスマホで撮って、PCに入っていたMicrosoftの簡単な画像編集機能で編集してアップしました。
買い物、車からの風景、立ち寄ったお店。「フリーランス翻訳者の日常」みたいなチャンネルです。
最初の動画を上げた翌朝。
「もしかして爆上げしてるかも」と、ドキドキしながらYouTubeを開くと、再生回数3回。一気に現実に戻されました。
そのうち2回は、昨日自分で確認のために見た回数。え、今までこんな再生回数が低い動画みたことないけどと思い、恥ずかしくなって、再生数増やそうと自分で何回も見て、なんとか20回にしました。
それでもまだ最初はやる気があったので、立て続けに
友達がいなくて一人行動
地味で冴えない主婦生活
そんな自虐系日常動画を10本ほど投稿。すると1か月ぐらいすると、
フリーランス翻訳者の年収公開
アラフィフ更年期の朝の様子
この2本は、千回以上再生されていました。中でも「アラフィフ更年期の朝の様子」は、2か月後には2000回近くいきました。
これはいけるんじゃないか?
完全に調子に乗った私は、Adobe Premiere Proとサブスク契約し、本格的にYouTuberを目指すことに。
顔にぼかしを入れたり、本格的に編集して、Vlogの美容系より動画を投稿。
ところが次の日、最初についたのが低評価。低評価をわざわざつけるなんて性格悪って思いましたが、同時に結構傷つきました。
その動画の再生数は結局数百回止まり。最終的なこのチャンネルの登録者は100人ぐらいでした。
今から思えばこんなチャンネルによく100人も登録してくれた、と感謝の気持ちですが、当時は登録者1000人まで程遠すぎる、視聴時間4000時間なんて絶対無理だ、と動画十数本だしたところで早々にギブアップして撤退となりました。
2年ほど経って、その頃ハマったのが観葉植物。
観葉植物専門チャンネルって結構あるし、観葉植物主役なら自分が傷つくこともないだろうと、自分の忘備録もかねて再挑戦しました。
最初にショート動画でポトスの成長を投稿すると、再生数3000回達成。
また勘違いしたのか、「ショートだったら伸びるかも!」と何本か出したものの、そこまで伸びず。
通常動画でも、観葉植物の植え替えや株分け動画などアップするも最高で1000回超えただけ。他は再生数数十〜数百回でした。
登録者は前より少なく、十数人。登録者数1000人なんて夢だったわと思い、10本も作らないうちに撤退。
翻訳をやめ、市役所パートで働き始めた頃。就活から就業開始までを、Canvaとサブスク契約しアニメ風イラストを使いながら、音声付きで動画にしてYouTube再挑戦しました。
女性が多い職場環境だったので、「ドロドロの人間関係」「いじめ」「地獄の職場」の動画が作れるかも?と始めました。私もそうですが、人間キラキラ生活よりも、ドロドロな不幸な生活の方に興味が向くので、再生数も稼げそうと思ったのです。
でも現実は、動画にできるほどの事件が起きず、同僚の多くは常識人でした。
嫌なことはもちろんある。客で怒りを爆発させる人もいる。でも、毎日ではなく、地味すぎてネタにならない。
Canvaでアニメ風イラスト挿入、音声付きにして労力はかかったわりには、再生数は数十回。
2本出しましたが、何もドラマが行らないため、静かに終了。
4回目の挑戦はタロット占いの動画でした。
私はタロット占いを趣味でやっており、自分ではよく当たると思っていました。
数年前、自分の仕事のことを占うと毎回「隠者」が出て、これは孤独・専門知識・内向きなどの意味であり、まさに翻訳の仕事のことを表していました。その他にも、世間のちょっとした出来事の予想をすると、高確率で当たりました。
また、市役所パートで働き始める前に市役所パートと別の仕事、どっちがいいか占うと、市役所パートの方が採用になると出ました。
これも当たりました。
そこで、私のタロット占いいけるんじゃない?と思い、タロット占い動画を作ろうと思いました。
ちょうどその頃、自民党の総裁選挙があったので、どの人になりそうか候補者全員をタロットで占う動画を投稿。
候補者によっては再生数は1000回超え。おお、これいけるんじゃない?と思ったものの、私の総裁選の予想は見事に外れました。
外れた瞬間、アンチコメントが数件。こんな当たらないタロット占い、今後の信用ゼロだわ。と、即撤退しました。
いくつかの動画で再生数がアップしても、ネタを探し続けるのは大変です。
また、私があまり動画の処理が好きではないということもありますが、撮影・編集が想像以上に面倒でした。
また、アンチコメントや低評価は地味に精神的に落ち込みます。
アンチなどを気にせず、再生数の低さに落ち込まず、淡々と動画をアップしていける人は向いているかもしれません。
「簡単に稼げる」は幻想、YouTubeは、続けられる人だけが残るのかもしれません。
そんなことを言いつつ、また5回目のYouTubeに挑戦してしまうかも?
まだ、YouTubeで稼ぐ夢をあきらめていないのかもしれません。