夫の転勤先で完全在宅の仕事を探す
公文経営を辞めた後、夫の転勤で片田舎に引っ越しました。
車がないとどこにも行けないような場所で、仕事は近所のスーパーやドラッグストアぐらいしかありませんでした。
もともと英語が好きで、以前翻訳コーディネータの仕事をしていたこともあり、どうせなら英語を使う仕事を希望していました。
そこで利用したのが翻訳関係の情報収集のために入っていた有料サイト「アメリア」の求人サイト。
完全在宅のフリーランス翻訳コーディネーター募集を見つけ、早速応募しました。
結果は見事に採用!田舎でも英語関連の仕事ができると最初は嬉しかったです。
*アメリア: 翻訳関連に特化した仕事紹介などを行ったり、翻訳者を目指す人へのサポートをしてるサイト(有料)
仕事の実態は「ほぼ全部コーディ任せ」
採用された会社の経営者はおそらく70代の男性。一度も会うこともなく面接さえメールで完結。
すべての指示は経営者からのメール。コーディネータは女性5人ほどで、全員フリーランス・完全在宅でした。
会社は零細でしたが、SEO対策にかなりお金をかけており、「翻訳」と検索すると常に上位に表示されます。
「高品質・低価格」(高品質は詐欺ちゃうのん?と言いたかった)を売りにしていたため、大手企業からの問い合わせも多くありました。
問い合わせメールはすべてコーディネータに振り分けられ、その後はすべてコーディネータが担当します。
・最初の客対応
・見積作成
・見積もり価格の調整
・発注するか発注しないかの確認
・発注後の翻訳者・レビュアー手配
・請求書対応
・クレーム対応
・入金催促
これすべてコーディネーターの仕事でした。報酬は、案件の受注金額から翻訳者への支払いを差し引いた残額の数十%でした。
一見すると悪くない条件です。完全リモートで、月20万円ぐらいはあったので、近所のスーパーなどで働くよりはお金の面ではよかったと思います。
ベテランコーディは年間500万ぐらいは稼いでいたようです。
かなりストレスのたまる仕事でした
この仕事の一番のストレスは翻訳者の品質問題でした。評価リストはありましたが、腕のいい翻訳者はベテランコーディが押さえており、私は残った翻訳者から選ぶしかありません。
レビュアを入れると自分の取り分が減るため、実質、コーディネータの私がレビューをする形になり、品質は翻訳者次第。
クレームはすべてコーディネータが受けます。
和訳なら何とか直せても、英訳のクレームは判断不能でした。
これ機械翻訳で訳したんじゃないの?
と言われたこともあります。夜、クレームが怖くて眠れないこともありました。納期を守らない翻訳者も2〜3人おり、他に頼める人がいないため使い続けていました。注意すると、嫌味のように締切時間を超えた許容範囲以内と思われるギリギリに納品してきたりします。
単価を上げろと翻訳者から要求されたのに、品質が悪いとクレームが来たこともあり、その翻訳者への依頼はやめました。
他にもストレスがたまったのは、経営者とのやり取りでした。こちらからの質問メールの返事は非常に遅いのに、経営者からのメールに1時間ほど返事しないと、怒りのメールが届きます。
また案件が取れなかった場合はなぜ取れなかったのかの追求。ほとんど経営者はサポートさえしていないのに。
社印が必要な請求書や書類はすべて経営者対応でしたが、これもとにかく遅く、客先から催促されることもあり、怒られるのは常にコーディネータの私。
さらに、入金催促も仕事の一部でした。電話で取り立てのようなことをするのが本当に苦痛でした。

辞める決定打
辞めたいと思ったのは、入金催促まで当然のように任されたことと、品質クレームが多いのに何も対応しようとしない経営者に不満を感じたから。
クレーム処理はすべて翻訳コーディ。経営者は案件が成立しないと文句を言うだけで、実務は何もしません。責任だけがコーディネーターに集中する構造に限界を感じました。
辞めたときの正直な気持ち
辞めたときは、本当にうれしかったです。
引き継ぎをして辞めろ
と言われましたが、私自身が引き継ぎしてもらわずに始めた仕事だったので、そのまま無視して辞めました。
経営者から電話がかかってくることもありませんでした。
クレーム地獄と入金催促から解放され、心が一気に軽くなりました。向き不向きの問題ではなく、構造そのものがきつい仕事でした。




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